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2.C言語の仲間たち
システム記述用言語だからって
C,C++,C#



システム記述用言語だからって

C言語は,UNIXを記述するために誕生した言語ですから
一般には,「システム記述用言語」と呼ばれています。

システム記述用言語としては,
FORTRANやCOBOなどと違って,
ある程度ハードが分かっていないと都合が悪いことがあります。

しかし,ハードの制御,タスク制御等も書け,
より高速なプログラムが書けるというだけで,
記述方法は一般のプログラミング言語と同じです。

ですから言語を理解する上では,
ハードウェアまで理解する必要はありません。

「実習用」とか「よく分かる」と銘打った本に,
こんな絵が出てくることが多いようです。



ずいぶん,アセンブラに近くて難しそうなイメージですね。
しかし,FORTRANやBASICより制御構造は
分かりやすいですよ。

データをまとまりで表現する構造体も,
COBOLなんかより,メチャ分かりやすいですよ。

それに,FORTRANやBASICには
構造体っていう考え方さえないですよ。

Visual BASICでは,
ユーザ定義型がこれに対応しています。

ですから,この手の図は,
「ふつう,こんなところに使われている」
という意味にとりましょう。

もちろんエンドユーザが使うようなソフトを
作ることもできます。

私は,経理部門が使う業務管理用ソフトを
Cで作成したこともあります。

ですから,言語レベルを示した絵ではないことに
留意しましょう。

C,C++,C#

オブジェクト指向の考え方が普及するにつれて,
Cにオブジェクト志向の考え方を取り入れた
処理系 C++が開発されました。

Cに数多くの機能を追加したという意味で「++」なんですね。

正式には「シープラスプラス」なんですが,
俗に「シーププラプラ」という人が多いようです。

そして,Microsoft WindowsのGUIを前提とした
Visual C++がMicrosoftから提供されるようになりました。

C++は,細かいところを除いて
従来のCとの互換性が保たれていますが,

さらに,Microsoft Visual Studio .Netの考え方を基にして,
新たに設計された処理系C#が提供されます。

C++.Netも.Netで提供されていますが,
.Netでは,C#の方を推奨しており,
また,記法もかなり改善されています。

なぜ,シャープ(#)かって?
プラスプラス(++)を縦に並べれば,#に見えるでしょ。
        
C++の機能を大幅アップしたよというメッセージなんですね。

 1.C言語の誕生

 2.C言語の仲間たち

 3.新しい言語をすばやく覚えるには

 4.Cでプログラミング

 5.データの入れ物 変数の考え方

 6.注釈・定数

 7.プログラムの実行順序

 8.配列

 9.C言語特有の代入文・制御構造

10.関数の話

11.構造体と共用体

12.ビット演算

13.プログラムの場所をポインタで

14.ファイルの入出力

15.色々な便利な方法