基本情報処理技術者試験にも役立つ

はじめに

過去のソフトウェア開発では,
要求された機能をどのように実現するかが重要でしたが,

  ●マンマシンインターフェースの標準化,
  ●プログラミング言語・開発支援ツールの充実

に伴い,ソフトウェア工学の分野では,
より良い設計を目指す考え方に重点が移ってきています。

しかし,さまざまな設計方法論が提唱され,実務レベルでは,

  ●どの工程でどのような技法を用いるべきか

について,ややもすれば混乱してしまいそうです。

さらに,この種の話題では,
とかく執筆者が主張する設計方法論に多くの頁が割かれ,
具体的な説明が詳細すぎて全体が見通しにくく,

これからソフトウェア工学を学ぼうとする人にとっては,
とっつきにくい感があります。

そこで,本書では,

  ●ソフトウェア工学におけるソフトウェア開発

に関わる知識にしぼって,

大学教養課程・専門学校のレベルでも理解できるように
概要をまとめました。

また,個々の設計方法論,図式化技法等については,
なるべく開発工程と対比して解説を試みました。

しかし,1つの技法が1つの開発工程に対応するとは限らず,

この点については,説明を書く上で非常に苦労しました。

したがって,技法の説明が重複している箇所もありますが,
この点についてはご容赦下さい。

本書が,

  ●これからソフトウェア工学を学ぼうとする人
  ●ソフトウェア技術者を目指そうとする人

にとって,何らかの入口,きっかけになれば幸いです。

     目   次
(以下の目次をクリックすると本の一部をPDFファイルで覗くことができます)

第1章 システム開発工程の概要 -----------------  1
第2章 ソフトウェア工学と開発プロセスモデル ---  9

第3章 ソフトウェアの開発管理 ----------------- 25
第4章 外部設計 ------------------------------- 53
第5章 内部設計 ------------------------------- 103
第6章 プログラム設計 ------------------------- 131
第7章 プログラミング ------------------------- 155
第8章 テスト --------------------------------- 169

索引 ------------------------------------------ 187
巻末問題集 ------------------------------------ 196

[添付冊子]巻末問題集 解答と解説

各章別にキーワード一覧を示しています。

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