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強制振動の微分方程式

        
を微分演算子を用いて表すことにします。

また、右辺はCos関数ですから、 右辺= とおいて

実数部を解とすればかまいません。したがって、
      
 

とすることができます。公式から

         

が成立しますので、
      

となります。右辺は、Cos関数ので、実数部だけをとると、

      

ここで、
      

であることに着目すると、

      

となる変数φを導入して、

      
      
と表現することができます。三角関数の加法定理から、解は、

        

となります。この式を解釈すると、系の振動の角振動数は、

与えられた強制振動 と同じ振動数で、位相が だけずれた振動となります。

また、振幅
      

は角振動数で変化します。上式の分母の根号の中は、

     

となりますので、これを で微分すると

    

すなわち、 のとき0となり、極小値となります。
ただし、 のとき振動していないことを示します。なお、
        あるいは

のとき、振幅が最大となります。これを共振角振動数といいます。

この式を振幅の式に代入すると、


なります。 のとき、 による振幅変化をグラフ化すると

以下のようになります。