◆◇◆◇◆◇◆◇
ゆたか創造舎
◆◇◆◇◆◇◆◇



【既刊】
ネットワーク社会の
リベラルアーツ
情報・倫理・知的財産権
本体価格2,400円
著者 白井 豊


【戻る】⇒




目   次

はじめに
第1章 情報とコミュニケーション
1.1 情報と人間
1.2 コミュニケーションの考え方
1.3 理解の考え方
第2章 情報とネットワーク
2.1 通信手段の発展
2.2 情報通信と情報量
2.3 情報通信のモデル
第3章 社会と情報システム
3.1 情報環境の変化
3.2 社会と情報システムの関わり
3.3 情報社会の課題
第4章 コンピュータ犯罪
4.1 不正行為を行う人たち
4.2 情報に対する不正行為と刑法
4.3 コンピュータウィルス
4.4 ポルノ問題
第5章 知的財産権
5.1 知的財産権のあらまし
5.2 工業所有権
5.3 著作権
5.4 知的財産権に関わる事例
第6章 情報倫理
6.1 便利さとルールと心の問題
6.2 情報倫理の必要性と対象
6.3 心の問題と情報倫理
6.4 いろいろな情報行動
6.5 情報倫理と社会環境
索引

はじめに

現代の子供や若者は,
生まれた頃から
カラーテレビが
目の前にあり,
子供の頃から
携帯電話や
ゲームマシンを使い,
インターネットに
アクセスしています。

1900年代の人たちの
子供の頃とは,
まるで
別世界のような
情報社会に
身を置いています。

便利で快適な
情報社会なのかも
しれませんが,
別の危険性に
さらされています。

小学生が
星のことを調べようと
インターネットで
検索したら
成人用アダルトサイトに
辿り着いてしまった。

女子高校生が
友達紹介サイトで
知り合った男性と
メール友になって
親しくなり,
会ってみたら
性的交渉を要求された。

Webでのやり取りが
原因で学校で
いじめにあい,
自殺に
追い込まれてしまった。
などなど
多くの問題が
生じています。

現代の情報社会は,
インターネットを
はじめとする
さまざまな
情報システムや
ネットワーク基盤の
上に成立しています。

銀行預金から
お金を引き出すには
ATMを使い,
ETCを搭載して
高速道路を走り,
携帯電話で
友人に連絡をとり,
まさに,
誰もが日々
情報・通信技術に
依存して生活し,
さまざまな情報の
氾濫の中に
生きています。

今や,
社会のほとんどの人が,
情報社会の文化を担い,
生活している中,
情報リテラシーと
いえば,パソコンの
操作ができればよい
程度の認識で
学校教育が
行われています。

しかし,
「情報」が社会の
大きな要素となった今,
情報そのものを
社会的に認知し,
生活のあらゆる局面で
情報活用力を高める
必要があります。
ですから,
情報教育も見直す
必要があります。

一方,
情報社会では
従来型犯罪と
異なった犯罪が
横行するように
なりました。
誰もが情報発信できる
ようになり,
目に見えない相手と
掲示板上で議論を
行うようになりました。
このような中,
情報社会に生きる
ほとんどの人が,
パソコンの操作
だけでなく,
知的財産権や
情報犯罪等について
知見を持つことが
求められています。

さらに,
ネットワークアクセス
におけるエチケット,
倫理等も
問われるように
なってきています。

本書では,まず,
情報社会で
生活する上での
基礎的な素養としての
一般教養,
すなわち
リベラルアーツとしての
情報と理解の概念,
情報システムや
ネットワークと
社会の関係について
整理して説明します。

次いで,
現在横行している
情報ネットワークへの
侵入,
インターネット上に
おけるポルノ問題など
犯罪行為,
インターネットを
用いた情報流通上,
特に配慮すべき著作権,
意匠権,商標権等に
ついて説明します。

なお,
特許権,
実用新案権,
植物品種に関わる
権利については,
概略にとどめています。

本書が,
情報社会に生活する
多くの方に,
何らかの知見・示唆を
与えることができれば
幸いです。

なお,
本書の目的は
将来の弁護士や
弁理士の育成では
ありません。

法律的な事柄に
ついては,
基本的な考え方に
とどめています。

本書に不足がちな
事項については,
関連図書・資料等を
参考にしてください。


メールにて,書名,
お届け先住所・氏名を
お知らせ頂くだけで
ご注文できます。

souzousha@au.wakwak.com

お支払は
代引きが標準です。

送料および
代引き手数料は
無料です。