「数値解析学」,
「数値解析入門」
等と銘打った
書籍は
数式だらけで,
難解なイメージを
持っている方が
多いのでは
ないでしょうか。
ですから,
数値解析なんて
使えないと
思っている方も
多いかもしれません。
しかし,
携帯電話を
使っている人は,
内部の仕組みを
十分知り尽くして
携帯電話を使って
いるのでしょうか。
ほとんどの方が
そうではない
と思います。
むしろ,
どう操作すれば,
どう動くか
ということで
使っているのだと
思います。
数値解析でも
同じです。
解析手法に
使われている
数式の
導出過程を
知らなくても,
数式をどう使えば,
どのような結果が
出るかを
知っていれば
構いません。
式展開は,
その解析手法が
妥当かどうかを
他者に
説明するための
手段です。
式の展開自体を
覚える必要は
ありません。
解析手法の
妥当性を
他者に
説明しなければ
ならない場面に
遭遇したときに,
テキスト等を
参照しながら
説明しても
よいでしょう。
本書でも
式展開を
示します。
しかし,
これは
読者の方々に
解析手法の
妥当性を
示すための
手段です。
理屈を分かって
いただくために
記述しています。
導出過程の
大まかな流れを
分かって
もらえれば
十分だと
思っています。
むしろ,
実際の
プログラム例を
ふんだんに
盛り込み,
数式が
具体的に
どうプログラムとして
表現されるのか
という点に
重点を
置いています。
数値解析では,
良い結果が
出ないとき
試行錯誤を
繰り返すことが
多くあります。
パラメータを
色々調整して
実行を
重ねるときが
あります。
式自体の
妥当性を
見直すときも
あります。
このようなとき,
式の
導出過程よりも,
最終的に
得られた数式の
物理的な意味,
数値解析の
都合で導入された
便宜的な量が
解析に
どのような影響を
与えるか
等について
理解しておく
必要があります。
ぜひ,
本書を通して,
このあたりの
感性を
磨くきっかけに
なればと
思っています。
本書では,
手軽に
数値解析を
体験して
いただくために,
身近な
表計算ソフトである
Microsoft Excel
および
そのマクロ記述言語の
Visual Basic
for Applicationを
中心にして
プログラム例を
示しています。
ぜひ,
気軽に試しながら
数値解析の
手法について
理解して
いただければ
幸いです。
souzousha@au.wakwak.com
お支払は
代引きが標準です。
送料および
代引き手数料は
無料です。